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微熱と平熱

眠らない街 溺れそうな深夜2時
外れた金具 隙間から見える空は曇り

たくさんある内の 1つを選んだだけだって
じゃあなんでそんな 悲しそうに笑ったの

バカみたいに描いて 理想を詰め込んだ
「叶わない夢」って 最初から思うわけ無いんだ
37.5度の記憶に目眩がした
ただの風邪だって 君を何回も拒んだ

空っぽの部屋 壊れそうな深夜2時
山積みの箱 結局捨てられなかった

枯れちゃったサボテンの 名前、忘れてたでしょう?
そう言うところだよ 分からないだろうけどね

口に出さなくなって 嘘が上手くなった
「大丈夫だよ」って 最初から諦めたせいだ
35.5度の感触に涙が出た
どうしても寒くて 君を何回も憎んだ

小説の終わりから読んだり 好きなものを先に食べたり
裏返しの靴下 飲みかけのココア 増えていくリップ
なんだもう 病気みたいだ
とっくの昔に 君に侵されていた

バカみたいに描いて 理想を詰め込んだ
「叶わない夢」って 最初から思うわけ無いんだ
37.5度の記憶に目眩がした
寝たら治るって 何度も君を願った